よろず相談・お役立ちコラム

賃貸物件の売却事例〖R3.9〗

ご依頼のきっかけ

当社で約20年間、賃貸の仲介を行っていたO様所有の物件について、売却のご相談をいただきました。ご主人が亡くなられ、相続登記を行ったうえで奥様が引き継がれた物件です。築年数は52年を超え、建具の一部は木製で老朽化が進んでおり、今後の維持管理に不安を感じられていました。

物件の状況と販売方針

物件は3Kの間取りが2棟あり、各棟にカースペース付き。1棟あたりの土地は約55㎡。北側の建物は建築基準法上の道路に接していなかったため、2棟まとめての売却が必要でした。賃借人がいる状態でしたが、家賃収入をもとに利回り10%を目安に価格を設定。販売にあたっては、契約不適合責任を負わない旨を明記しました。建物の古さから当初は検討を断られることもありましたが、投資物件を探していたお客様にお声かけしたところ、将来的な土地活用の可能性をご理解いただき、購入のご意思をいただきました。

成約までの流れ

購入希望者には、賃借人が退去した場合でも土地として再販が可能であること、将来的に購入時より高く売却できる見込みがあることを具体的な事例で説明。納得を得たうえで、価格交渉を経て契約・決済を行いました。契約には「境界の明示は行わない」「契約不適合責任は負わない」旨を特約として明記し、無事に引渡しまで完了しました。

担当者のひとこと

長年お付き合いのあるお客様の物件ということもあり、責任の重さを感じながらの仲介でした。買主様は融資を利用しての購入であったため、信頼関係のもと慎重に進めました。その後、約3年後に賃借人が退去され、手直しを経て購入時よりも高い価格で再販売が実現。長いお付き合いの中で、良い循環をつくれたことを嬉しく思います。

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