F氏貸家のカーポート鉄骨補修工事 【R7.10】
現場確認:シロアリ被害による倒壊の危機
管理物件の入居者様よりご相談をいただき、現場を確認しました。 状況は深刻で、カーポートを支えている木の角材がシロアリの被害にあっていました。 かろうじてベランダの柱にカーポートの屋根が引っ掛かっているため倒れてはいませんが、雪でも積もればいつ倒壊してもおかしくない危険な状態でした。
原因と難しい選択
なぜ鉄製のカーポートに木材が使われていたのか。 確認すると、元々あるアルミ製カーポートの高さを稼ぐために、木の角材で「かさ上げ」をしていました。当時の施工でコストを安く抑えるために木材を選択したのだと考えられます。
補修にあたり、シロアリに強い木材を使って定期的に塗装をする方法もありましたが、今回は非常に難しい選択でした。 しかし、将来のことを考え、「鉄骨で補強する案」を作成し、お客様(オーナー様)へご提案しました。 費用面では高いという印象を持たれるかもしれませんが、「長く持たせること」を最優先すべきだと説明し、ご承諾をいただきました。
徹底した段取りで「1日施工」を実現
工事を行うまでの間も倒壊の恐れがあったため、応急処置として木材でカーポートの屋根を押さえました。
本工事に向けては、現場での作業時間を短縮するために以下の準備を徹底しました。
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鉄骨屋による寸法の再確認
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材料の一部を加工会社へ依頼
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その他の材料も含め、事前に簡易塗装を行う
入居者様の車の移動が必要だったため、ご都合を確認したうえで工程を組みました。 事前の準備(プレカットや塗装)のおかげで、工事は1日で完了しました。
担当者のひとこと

「丈夫すぎるくらいで良かった」 素晴らしい出来栄えになり、借主様にも大変喜んでいただけました。 安易な修繕ではなく、長く安心してお使いいただける施工ができ、私たちも安堵しております。




